若い人は激しい音楽を好む傾向があり、ラテンアメリカではより興奮する音楽が聴かれる一方で、アジアではよりリラックスした音楽が好まれる傾向がある。
また、夜型の人は静かな音楽を好む。
さらに、寒い季節にはリラックスできる音楽が好まれ、暖かい季節には興奮度の高い音楽が好まれることや、南半球では女性の方が男性よりも刺激的な音楽を選んでおり、北半球ではそのパターンが逆になっていることもわかった。

聴く音楽の刺激の強さを最もよく説明する変数は、日の出から日没までの時間だった。日が長くなれば気温も高くなることから、音楽の強さの季節的変化は、日照時間だけでなく気温にも起因するのではないかと考えられる。

これらの結果から、どのような音楽を聴くかは気分によって変わり、また聴く音楽によって気分も変わるということを示唆している。

Park, M., Thom, J., Mennicken, S. et al. Global music streaming data reveal diurnal and seasonal patterns of affective preference. Nat Hum Behav 3, 230–236 (2019). https://doi.org/10.1038/s41562-018-0508-z